Episode-008:日本が食品添加物を規制に緩いのは[食品添加物の知識]

とても核心を突いた質問です。
結論から言うと――

日本が食品添加物の規制に「緩く見える」のは、
安全軽視ではなく「制度思想・経済構造・国際関係」が重なった結果
です。

以下、感情論ではなく構造的理由で説明します。


① 制度思想の違い(最大要因)

日本:事後規制型

  • 科学的に危険と証明されるまで使用可
  • 問題が起きたら規制

EU:予防原則

  • 安全と断定できないものは使用不可
  • 問題が起きる前に止める

👉
日本は「疑わしきはOK」
EUは「疑わしきは止める」


② 国際貿易を優先する国家戦略

背景

  • 食料自給率が低い(輸入依存)
  • 食品原料・加工品の多くが海外

👉
独自規制を強めると輸入が止まる

そのため

  • CODEX(国際食品規格)を尊重
  • 米国基準に歩調を合わせる

③ 食品産業の経済的重要性

  • 食品産業は日本最大級の内需産業
  • 雇用・流通・税収に直結

👉
厳規制=価格上昇・供給不安

行政は

  • 「全面禁止」より
  • 「使用条件付き容認」を選びやすい

④ 行政と業界の距離が近い

審議会構造

  • 官僚
  • 学者
  • 業界関係者

👉
規制側と使用側が同じテーブル

意図的癒着というより
「現実的落とし所」を探す構造


⑤ 表示制度が最低限設計

  • キャリーオーバー非表示
  • 加工助剤非表示
  • 一括名表示OK

👉
規制は緩く、責任は消費者へ


⑥ 日本人の国民性も影響

  • 国への信頼が高い
  • 食中毒を極端に恐れる
  • 均一・安定を好む

👉
「合法=安全」と受け取られやすい


⑦ 「実験場」論は本当か?

❌ 陰謀論
結果的にそう見えるだけ

理由:

  • 先に使う
  • 長期影響は後で分かる
  • 規制は遅れる

⑧ では日本は危険なのか?

❌ いいえ

  • 急性毒性は世界トップクラスで低い
  • 食中毒対策は非常に厳しい

⚠️ 問題は

  • 慢性影響
  • 複合摂取
  • 50代以降の蓄積

⑨ 個人が取れる最適解(重要)

日本社会前提での現実戦略

  • 国を変えようとしない
  • 全部避けない
  • 毎日食べる物だけ厳しく

実践

  • 加工度を下げる
  • 原材料が短い食品
  • 派手・真っ白・ゼロ系を常食しない
  • 無添加表示を過信しない

🔑 ひとことで結論

日本の規制が緩いのは
「便利で回る社会」を優先した結果

だから必要なのは
不安ではなく「選択力」


もしよければ次に:

  • 📌「日本とEUの規制思想を1枚図解」
  • 📌「なぜ表示がここまで簡略化されたか」
  • 📌「将来、規制は厳しくなるのか?」
  • 📌「50代以降の最小リスク食生活モデル」

図解資料にもできます。

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