Episode-009:日銀が国債を持ち続ければ無敵なのか?[日本を良くしようとする人]
2026年2月26日
結論から言うと、
**「理論上は長く持ち続けられるが、“無敵”ではない」**です。
限界は“資金繰り”ではなく、物価・為替・信認にあります。
なぜ「すぐ破綻」しにくいのか
- 発行体は政府、通貨発行主体は 日本銀行。
円建て国債なら名目上の支払い不能は起きにくい。 - 国債の大半が国内保有で、日銀が大量保有しているため、市場の急変は抑えやすい。
それでも“無敵”でない理由
1️⃣ インフレの壁
日銀が国債を買い続ける=市中に円を供給。
供給能力を超えれば物価上昇が加速。
コントロール不能なインフレは事実上の“国民負担”。
2️⃣ 円安・為替の信認
「財政は無制限に中央銀行が支える」と見なされると、
通貨価値への信認が揺らぎ、急激な円安に。
輸入物価高→実質賃金低下という形で跳ね返る。
3️⃣ 金利上昇時の評価損
金利が上がると既発国債価格は下落。
日銀は時価評価の変動に直面。
中央銀行は赤字でも直ちに破綻しませんが、
政策運営の自由度と信頼に影響。
4️⃣ 出口戦略の難しさ
保有残高が大きいほど、
売却・縮小は市場を揺らしやすい。
“続けるほどやめにくい”。
海外との比較
米国の 連邦準備制度 や欧州の中央銀行も量的緩和を実施。
ただし、インフレ局面ではバランスシート縮小や利上げで調整。
「永遠に買い続ける」前提ではありません。
現実的な整理
- ✔ デフォルト回避力は高い
- ✖ 物価・為替・信認という“見えない制約”がある
- ✖ 続けるほど出口コストが増す
**無敵ではなく、“制約付きの強さ”**が正確な表現です。
さらに踏み込みますか?
- 制御不能インフレは日本で現実的か?
- 円が急落した場合、生活はどう変わる?
- 50代世代が取るべき具体的な防衛策は?
