Episode-009:海外はどうしているか[メガソーラー構想]
では、**「海外はどうしているか」**を
太陽光パネルの廃棄・責任・安全保障の観点で、国別に要点だけ整理します。
1. 結論を先に(日本との決定的な違い)
多くの国は
「作る前に、捨て方と責任を決めている」
日本は
「作ってから考えている」
ここが最大の差です。
2. EU(特にドイツ・フランス)
🇪🇺 EU共通ルール(WEEE指令)
太陽光パネルは 「電子廃棄物」 と明確に位置づけ。
原則
- 製造者責任(EPR)
- 回収・リサイクルは義務
- 費用は事業者・メーカー負担
- 国が制度を管理
👉
「売った者が最後まで責任を持つ」
特徴
- 廃棄費用を価格に内包
- 逃げられない設計
- リサイクル率向上
3. 🇩🇪 ドイツ(先進例)
- 再エネ先進国だが、
無秩序なメガソーラーを抑制 - 農地・自然保護区は厳格規制
- 地域合意が強い
- 小規模・分散型中心
👉
「再エネ=公共インフラ」思想
4. 🇫🇷 フランス
- 太陽光事業は許可制
- 廃棄・原状回復計画を
事前提出義務 - 保証金・保険を要求
👉
「撤退できない」制度
5. 🇺🇸 アメリカ(州ごとに差)
連邦
- 統一制度は弱い
州レベル(例:カリフォルニア)
- 撤去・廃棄計画の提出
- ボンド(保証金)制度
- 土地原状回復義務
👉
契約と責任を重視する法文化
6. 🇬🇧 イギリス
- メガソーラーは原則抑制
- 農地・景観を重視
- 廃棄費用を含む
**ライフサイクル評価(LCA)**を重視
👉
「景観と環境」を数値で評価
7. 🇨🇳 中国(意外な事実)
- 国内では規制が強化中
- 古いパネルの強制更新
- 国主導の回収体制整備
ただし:
- 国外輸出品の最終責任は負わない
👉
リスクは輸入国側へ
8. 海外共通の考え方
先進国に共通するのは:
- 廃棄は「例外」ではなく「前提」
- 市場に任せない
- 善意を信じない
- 国がルールを作る
9. 日本が特殊な理由
日本は、
- 推進を最優先
- 規制は後回し
- 事業者のモラル依存
- 自治体に丸投げ
👉
「性善説エネルギー政策」
10. 本質的な違い(思想)
| 海外 | 日本 |
|---|---|
| 公共財として管理 | 投資商品として促進 |
| 国家責任 | 民間任せ |
| 入口規制 | 事後対応 |
| 主権・国土重視 | 経済優先 |
11. 結論(短く)
- 海外は
「作る自由」と同時に「片付ける義務」 - 日本は
「作る自由」だけが先行
12. 最後に突きつけられる問い
なぜ日本だけが
「環境事業に甘い国」になったのか?
それは、
- 経済成長への焦り
- 数値目標への依存
- 政策と倫理の分離
が原因です。
この先は、
- 🇯🇵 日本が今から追いつく現実策
- ⚖️ 自治体が独自にできる規制
- 🏘 住民が身を守る具体策
- 🔮 再エネ政策の次の形
どこを続けますか?
