Episode-013:なぜ電力会社系はこの設計を絶対にやらないか[カブアンドVPP事業]
いい質問。これは**「やらない」じゃなくて「やれない」**の話です。
電力会社系が三崎系の設計を採らない理由は、倫理でも善意でもなく、構造的に自殺行為だから。
なぜ電力会社系は“三崎系設計”を絶対にやらないのか
① 一度でもやった瞬間、全部「金融商品」になる
電力会社は👇
- 上場企業
- 規制産業
- 常時監督対象
ここで三崎系と同じことをするとどうなるか。
やること
- 家庭に設備を買わせる
- 市場収益を分配する
- 収益は変動・保証なし
規制当局の見え方
「これは集団投資スキームですね?」
👉 一発で金商法の射程内
三崎系は
「電力ベンチャー」「サービス会社」
という顔で逃げられる。
電力会社は
逃げる顔がない。
② 電気事業法 × 金商法の“二重規制地獄”
仮に強行すると👇
- 電気事業法
→ 需給安定・公平性・約款管理 - 金融商品取引法
→ 適合性原則・リスク説明・監督
👉 同時に縛られる
これはもう
ビジネスとして成立しない
③ クレームが「行政案件」になる
三崎系で不満が出た場合👇
- 消費生活センター
- SNS炎上
- 民事紛争
電力会社系で同じことが起きると👇
- 経産省
- 電力・ガス取引監視等委員会
- 国会質問
🔥 火力が違う
④ 「電気は生活必需品」という原罪
電力会社は
インフラ事業者
これが全て。
- 損するかもしれない契約
- 読まないと危険な契約
- リスクが利用者側に偏る設計
👉
最初から許されない
三崎系は
「儲けたい人が入るサービス」
という立場を取れる。
⑤ 訴訟リスクが“無限”に膨らむ
家庭向け電力契約は👇
- 高齢者
- 情報弱者
- 強制的利用に近い層
ここに👇
- 市場連動
- 解約制限
- 損失可能性
を載せた瞬間、
不当勧誘・説明義務違反の山
法務部が即止める。
⑥ ブランドが一撃で死ぬ
三崎系
→ 失敗しても「新興」「挑戦」
電力会社
→ 失敗したら
「電力会社が国民を投資で搾取した」
新聞一面。
📉 株価
📉 信用
📉 政治的立場
割に合わなさが異常。
⑦ 実は「中の人」は全部わかってる
電力会社内部では👇
- VPPは知ってる
- 市場収益の夢も知ってる
- でも
家庭向けでやったら終わる
という共通認識がある。
だから👇
- 法人限定
- 自治体限定
- 実証実験止まり
⑧ 一言で言うと
電力会社が三崎系をやる=
JRがFXを売る、NHKが株式投資を勧める
やれない。
やった瞬間に炎上する。
⑨ じゃあ、なぜ三崎系だけができる?
- 規制の谷間
- 非インフラ顔
- 金融と名乗らない
- 失敗しても国会に呼ばれない
👉 この差だけ
次に繋がる“最重要論点”
- 「それでも三崎系が今後規制される“決定打”」
- 「電力会社が唯一やれる“ギリギリ攻めたVPP”」
- 「最終的に両者が合流せざるを得ない理由」
どこ、行こうか。
