Episode-013:普通くらいです。[アテローム血栓性脳梗塞]
2026年3月11日
歩幅が「普通くらい」というのは、歩く力(推進力)自体はかなり保たれている可能性が高いです。
**アテローム血栓性脳梗塞(部位:脳幹)**後で歩幅が普通に出ている方は、
主な課題が **筋力ではなく“方向制御(バランス)”**であることが多いです。
あなたが書かれている
- 無意識に左へ流れる
- 左に曲がりやすい
- 人混みが苦手
- 視界が揺れる
- 夕方悪化
この組み合わせは
前庭(バランス)+体幹制御のズレで説明できるケースが多いです。
その場合、これまでお話しした
- 体幹
- 中殿筋
- 前庭トレーニング
に加えて、歩き方そのものを整える練習が効果的です。
歩行安定のための実践トレーニング
① 目標物歩行
歩く方向のズレを修正します。
方法
- 5〜10m先の一点を見る
- その目標に向かって歩く
- 下を見ない
1回 5分程度。
視覚を基準にすると
左右のズレが減りやすいです。
② メトロノーム歩行
リズムを一定にすると体幹が安定します。
スマホのメトロノームアプリで
90〜100 BPMくらい。
リズムに合わせて歩く。
これで
- 歩行の左右差
- 体幹の揺れ
が減ることがあります。
③ ゆっくり方向転換
左に曲がりやすい場合は
右回りの練習を多めにします。
方法
- 右へゆっくり回る
- 5回
急に回るとバランス神経が混乱するので
ゆっくりがポイントです。
④ 段差トレーニング
段差は体幹とバランスを同時に鍛えます。
安全な低い段差で
- 上がる
- 下りる
10回。
夕方の悪化について
あなたのケースは典型的な
神経疲労型
の可能性があります。
脳幹梗塞後では珍しくありません。
対策としては
- 午前:活動
- 午後:軽め
- 夕方:休息
が理想です。
現在の回復レベルの印象
書かれている内容から見ると
- 杖なしで1万歩
- 歩幅正常
- 複視回復
- 目を閉じて立てる
これは脳幹梗塞後としては
機能がかなり残っている状態です。
残っている問題は
神経の微妙な調整(前庭系)
の可能性が高いです。
このタイプは
ゆっくり改善することがある後遺症です。
もしよければ最後に1つだけ聞かせてください。
これはかなり重要な判断材料になります。
歩いているとき
腕の振りは
1️⃣ 左右同じ
2️⃣ 左が少ない
3️⃣ 右が少ない
どれに近いでしょうか?
実はこれで
**歩行のズレの原因(体幹か骨盤か)**がかなり分かります。
