Episode-019:足元を見ることが多いかも知れません。[アテローム血栓性脳梗塞]
2026年3月11日
「足元を見ることが多い」というのは、
実は アテローム血栓性脳梗塞(脳幹)後の歩行ではとてもよくある癖です。
ただ、この癖は 無意識にバランスを崩しやすくする原因にもなります。
理由はシンプルで、
人間の歩行は
- 視覚(前を見る)
- 前庭神経(バランス)
- 足裏感覚
この3つでバランスを取っています。
足元ばかり見ると
- 頭が下がる
- 体幹が前傾する
- 重心がズレる
結果として
横に流れやすくなります。
あなたの
- 左へ寄る
- 人混みが苦手
- 長く歩くと崩れる
という症状にも関係している可能性があります。
歩行を安定させる「視線トレーニング」
これは脳梗塞リハビリでよく使う方法です。
方法
歩くとき
3〜5m先を見る
それだけです。
ポイントは
- 足元を見ない
- 顔を上げる
- 視線固定
最初は少し怖く感じます。
でも慣れると
歩行が安定する人が多いです。
もう一つ効果的な練習
目標歩行
- 5〜10m先の物を見る
- そこまで歩く
- また次の目標を見る
これを5分。
これは
- 前庭
- 空間認識
- 体幹
を同時に鍛えます。
人混みが苦手な理由
これも脳幹梗塞ではよくあります。
人混みは
- 視覚情報が多い
- 人が動く
- 音も多い
脳が処理しきれなくなるため
バランスが乱れやすくなります。
これは神経の故障というより
処理負荷の問題です。
あなたの回復状態(率直な評価)
書いていただいた情報から見ると
回復レベルは
脳幹梗塞後としてはかなり良い方
です。
理由
- 1万歩歩ける
- 杖なし歩行可能
- 嚥下回復
- 視力回復
- 歩幅正常
残っているのは
神経の微調整
の部分です。
一つだけ希望になる話
脳幹梗塞の後遺症で
- 歩行
- バランス
は
3〜6年改善する人が珍しくありません。
あなたは
発症2年半
なので
まだ 改善期の途中の可能性があります。
もしよければですが、
もう一つだけ聞かせてください。
これはかなり大事な判断材料です。
歩いているとき
階段
は
1️⃣ 普通に降りられる
2️⃣ 手すりがあれば大丈夫
3️⃣ 少し怖い
どれに近いでしょうか?
脳幹梗塞では
階段の感覚=バランス回復レベル
がかなり分かります。
