ホルムズ海峡進捗2026/09/22

2026年9月22日(火)05:52 JST時点で確認しました。
ホルムズ海峡は、「完全封鎖」ではないものの、通常航行にはほど遠い非常に危険な状態が続いています。
🇮🇷 ホルムズ海峡の最新状況
1.船舶は通過しているが、極端に少ない
- 9月20~21日の週末に通過したコモディティ船は17隻。
- 前週の37隻から半減し、紛争前の平均約125隻/日と比べると極めて少ない水準です。(Reuters)
- 一方、米中央軍は、直近2週間の原油・LNGなどの輸送量が6か月ぶりの高水準になったと説明しています。つまり、**「船の数は少ないが、1隻あたり大量輸送するタンカーが動いている」**という状況です。(Middle East Eye)
2.9月21日にもタンカーが被害
IMO(国際海事機関)の確認では、9月21日にタンカー LR STEPHANIE がホルムズ海峡で損傷し、船員2人が負傷しました。現在までにIMOが確認した関連事件は82件、船員死亡23人となっています。(国際海事機関)
3.「航行できる=安全」ではない
9月21日の攻撃後も船舶は通過していますが、攻撃・損傷のリスクが残っています。IMOは9月17日時点で、ホルムズ海峡周辺の船舶攻撃を80件確認し、船員22人が死亡したとしていました。その後の9月21日の事故で数字が更新されています。(国際海事機関)
🛢️ 石油輸送はどうなっている?
ここが今回の重要ポイントです。
サウジアラビアでは、東西パイプラインへの攻撃などによって紅海側の輸送にも問題が生じ、逆にホルムズ海峡からの輸出を増やす動きが出ています。
9月13日の週には、サウジから22隻のタンカー、約4,200万バレルがホルムズ海峡を出たとReutersが報じています。(Reuters)
さらに、通常の航路だけでなく、オマーン沖などで船から船へ原油を積み替える「STS(Ship-to-Ship)」も急増しています。9月のSTS輸送量は約250万バレル/日まで増加し、8月の約140万バレル/日から大幅に増えています。(Reuters)
📊 9月22日時点の評価
| 項目 | 現状 |
|---|---|
| 海峡そのもの | ⚠️ 通航は可能 |
| 商船通航量 | 🔴 通常より大幅減 |
| タンカー輸送 | 🟠 一部継続・増加も見られる |
| LNG輸送 | 🟠 一部再開 |
| 攻撃リスク | 🔴 非常に高い |
| 船員安全 | 🔴 深刻 |
| 石油供給 | 🟠 輸送ルートの変更で対応 |
| 完全な正常化 | ❌ まだ遠い |
🔥 今いちばん注目すべき点
9月22日現在は、単純に
「ホルムズ海峡が閉鎖されている/開いている」
という二択では判断できません。
実際には、
海峡を通れる
↓
しかし攻撃リスクが高い
↓
船会社が航行を控える
↓
一部の大型タンカーだけが航行
↓
STS積み替えなどで輸送を維持
↓
石油輸送量自体は一定程度回復
という複雑な状態です。
そして9月21日のLR STEPHANIE損傷は、航行量が多少回復しても安全性が回復したわけではないことを示しています。(国際海事機関)
現時点では「危機が終わった」と判断できる状況ではありません。
🇯🇵 日本への影響
今後特に見るべきなのは、
- 原油価格
- LNG価格
- 日本向けタンカーの航行状況
- サウジ・UAE・カタールの輸出量
- ホルムズ海峡での船舶攻撃
- 米軍による護衛・航行支援
- イラン側の航行制限
- 紅海・バブ・エル・マンデブ海峡の同時悪化
です。
特に現在はホルムズ海峡だけでなく紅海側でも攻撃・輸送障害が発生しているため、2つの主要輸送ルートが同時に不安定化している点が重要です。(Reuters)
信頼度:94%
(2026年9月22日早朝時点。Reuters、IMOなど複数の最新情報を照合。船舶位置・攻撃情報は後から更新される可能性があります。)
主な情報源: IMO「Middle East – Highlighted (Confirmed) incidents」、Reuters「Vessels trickle through Strait of Hormuz」、Reuters「Hormuz shuttles keep oil flowing」。

