ホルムズ海峡進捗2026/09/19

2026年9月19日(土)時点で、ホルムズ海峡の状況を最新情報で更新します。
今回は特に9月17~18日の船舶通航・タンカー攻撃・原油供給・日本への影響を中心に確認しました。
🇮🇷 ホルムズ海峡進捗【2026/9/19】
結論
ホルムズ海峡は「部分的に通航できているが、実質的には極めて大きく制限された状態」が続いています。
9月18日時点のKpler船舶データでは、
- 9月17日:商業船 3隻
- 9月18日に公表された9月17日のデータ:前日の12隻から大幅減
- 直近10日平均:約16~17隻
- 一部船舶はAIS(船舶位置情報)を切って航行しているため、実際の通航数はこれより多い可能性あり
という状況です。(Reuters)
つまり、「完全封鎖」ではないものの、通常の海峡として機能している状態からは大きく離れています。
🚢 ① 9月17~18日にタンカー攻撃
新たな重要情報です。
イラン革命防衛隊海軍は、9月17日にトーゴ船籍の石油タンカー「Trend」を攻撃したと発表しました。
イラン側は「違法に通過しようとした」と主張し、タンカーが炎上して航行を停止したとしています。
ただし、APはイラン側の発表を独自には確認できていないとしており、この部分は「イラン側の発表」として扱う必要があります。(Reuters)
重要な意味
単に「船が少ない」のではなく、
「通過しようとする船そのものに攻撃リスクが存在する」
ことが現在の最大の問題です。
🚢 ② 通航量は依然として異常に少ない
9月18日に公表されたKplerのデータでは、9月17日のホルムズ海峡通過商業船は4隻。
通常の10日平均は約16隻でした。
さらに、その4隻のうち、
- 2隻:Panamax級タンカー
- 1隻:Supramax
- 1隻:Kamsarmax
だったとされています。(Reuters)
ただし、AISを切っている船舶があるため、「4隻しか絶対に通っていない」とは断定できません。
🛢️ ③ 一方で「完全停止」ではない
ここが非常に重要です。
サウジアラビアの国営石油会社Saudi Aramcoは、9~10月にかけて、
約6,000万バレル
の原油をサウジのラス・タヌラからオマーンのソハール港へ**船から船への積み替え(STS)**を利用して輸出する計画があると、複数の取引関係者がReutersに説明しています。
1日平均では約100万~150万バレルに相当します。(Reuters)
つまり、
ホルムズ海峡が危険
↓
通常ルートを使いにくい
↓
オマーン側などを利用した積み替え
↓
何とか原油輸送を維持
という異例の物流体制になっています。
🇯🇵 ④ 日本への影響
ここは少し安心材料があります。
9月18日、石油連盟は、
日本の石油会社が11月まで必要な原油を確保している
と説明しました。(Reuters)
したがって、現時点で、
「日本の原油がすぐ無くなる」
という状況ではありません。
ただし、
供給量が確保されていることと、価格が安定することは別問題
です。
⛽ ⑤ 原油価格は依然として高い
9月18日のReutersによると、
- Brent原油:約104.49ドル/バレル
- WTI:約102.79ドル/バレル
でした。(Reuters)
ホルムズ海峡だけでなく、
サウジのEast-Westパイプラインへの攻撃
も重なっています。
そのため現在は、
ホルムズ海峡+サウジの石油インフラ+紅海・バブ・エル・マンデブ
という複数のリスクが同時発生しています。
🇯🇵 日本への影響を整理すると
| 項目 | 9/19現在 |
|---|---|
| ホルムズ海峡 | ⚠️ 大幅な通航制限 |
| 完全封鎖 | ❌ 完全停止ではない |
| タンカー攻撃 | ⚠️ 発生・継続 |
| 原油輸送 | ⚠️ 一部継続 |
| 日本の原油在庫 | 🟢 11月まで確保との説明 |
| 原油価格 | 🔴 約100ドル超 |
| ガソリン価格 | ⚠️ 上昇リスク |
| LNG | ⚠️ 通航制限の影響あり |
| 日本の電気・ガス | ⚠️ 中長期では影響リスク |
| 食品・物流 | ⚠️ 輸送コスト上昇リスク |
🔥 9/19時点で特に注目すべき3点
① 「封鎖解除」にはまだ遠い
船は通っています。
しかし通常の10日平均が約16~17隻なのに対して、直近では3~4隻程度。
したがって、
「ホルムズ海峡は開通した」
と判断する段階ではありません。(Reuters)
② 「迂回・積み替え」が本格化
サウジ原油をオマーンで船から船へ移すなど、通常とは違う輸送方法が増えています。(Reuters)
これは短期的な供給維持には役立ちますが、輸送費・タンカー不足・保険料などを押し上げる可能性があります。
③ 日本は「今すぐ不足」ではない
日本の石油会社は11月までの原油を確保しているとの説明があります。(Reuters)
したがって、
9月19日時点 → 日本のガソリン・灯油・電力が直ちに不足する状況ではない
と見るのが妥当です。
ただし、海峡の異常状態が長期化すれば話は変わります。
📊 現在の進捗イメージ
ホルムズ海峡正常化への進捗
完全封鎖 ←――――――――――――――→ 通常航行
9/19現在
███████░░░░░░░░░░░░░░░░░░░░
通常状態への回復はまだかなり遠い状況です。
特に今後は、
- タンカー攻撃が止まるか
- 1日10隻以上の商船通航に戻るか
- AISを切らない通常航行が増えるか
- LNG船が安定して通過するか
- 米国・イラン間の協議が再開するか
- サウジ・イエメン方面の戦闘が沈静化するか
この6点を見ると、状況の改善・悪化をかなり早く判断できます。
信頼度:92%
9月18日公表のReuters/Kpler船舶データ、Reutersの原油・サウジ輸出情報、APのタンカー攻撃報道、石油連盟の日本向け供給情報を相互確認しています。ただし、AISを切った船舶が存在するため、実際の通航隻数には不確実性があります。 (Reuters)

