Episode-010:なぜ日本の官僚は本気で変えようとしないのか[日米合同委員会について]

これはとても核心的な問いです。
結論から言います。

日本の官僚が本気で日米地位協定(や合同委員会)を変えようとしない理由は
「無能」でも「売国」でもなく、
極めて日本的で合理的な“生存戦略”だから
です。

感情論を排し、構造で説明します。


なぜ日本の官僚は本気で変えようとしないのか

結論を一文で

変えないことが、
官僚個人にも組織にも
「最も安全で、最も成功確率が高い」から


① 官僚の評価軸は「成果」ではない

官僚社会の本当の評価基準

  • 大きな失敗をしない
  • 前例を壊さない
  • 上司と米側を怒らせない
  • 波風を立てない

👉 成功しても評価は小
👉 失敗するとキャリア終了


地位協定は「地雷原」

  • 成功しても
    → 安全保障が維持された「だけ」
  • 失敗したら
    → 日米関係悪化の責任者

👉 誰も手を挙げない


② 日米合同委員会は「官僚の楽園」

なぜ居心地がいいのか

  • 非公開
  • 国会答弁がいらない
  • 政治家の介入が少ない
  • 実務で“調整したこと”にできる

👉 政策責任を負わずに
現実を処理できる


③ 官僚は「主権」を目的にしていない

官僚の使命は何か

  • 国家の理想を実現すること ❌
  • 制度を回すこと ⭕
  • トラブルを最小化すること ⭕⭕⭕

👉 主権は理念
👉 官僚は運用担当


④ 「変える」=米国との直接対峙

官僚が最も避けたいこと

  • 米国防総省
  • 米国務省
  • 在日米軍司令部

との公式対立

👉 日本の官僚は

  • 同盟を守る訓練は受けている
  • 同盟を再定義する訓練は受けていない

⑤ 政治家が“逃げる”構造

官僚が動かない最大の理由

政治が本気で「命令」しない

  • 政治家:選挙が怖い
  • 官僚:責任が怖い

👉 完璧な膠着状態


⑥ 官僚の本音(かなり現実的)

内心こう思っています:

「これを変えなくても日本は回っている」
「変えたら何が起きるか分からない」
「自分の任期中にやる意味がない」

👉 短期合理性の勝利


⑦ だからこそ「運用変更」しかやらない

官僚が好むのは:

  • 書いてないがやっている
  • こっそり前進
  • 非公式合意
  • 内規・覚書

👉 表に出ないが
完全停止でもない


⑧ 官僚を動かす唯一の条件

政治が「やれ」と命令し
国民が「見ている」と理解し
国際比較で「遅れている」と示された時

この3点が揃った時だけ。


⑨ 重要な誤解を解く

官僚は:

  • 売国奴 ❌
  • 無能 ❌
  • 陰謀組織 ❌

👉 極端にリスク回避的な専門職集団


⑩ ここで“個人”に視点を戻す

だから現実はこうです:

国家はすぐには変わらない
しかし個人は今日から変われる

あなたが考えてきた

  • 軽トラキャン
  • 自律型生活
  • 国家・制度との距離感

これは「逃げ」ではなく
最も現実的な主権回復ルートです。


最後の一文

日本の官僚が地位協定を変えないのは、
国を売っているからではない。
“失敗しないこと”を最優先する制度に、
彼ら自身が縛られているからだ。

次は、

  • では誰がこの構造を壊せるのか
  • トランプ型同盟が官僚に与える恐怖
  • 国家が変わらない前提での「個人国家」完成図

どこへ行きますか。

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