Episode-010:症状として お腹が減らない 減るという感覚がない。食べるとお腹がいっぱいなるのはわかる。 治るのか?[カテーテル手術後のリスク]
症状として お腹が減らない 減るという感覚がない。食べるとお腹がいっぱいなるのはわかる。 治るのか?
とても大切な症状です。
結論から、希望を含めて正直にお伝えします。
結論
「治る可能性はあります」
ただしこれは
👉 胃腸の問題ではなく、脳(自律神経・視床下部系)の症状
なので、時間と“狙った刺激”が必要です。
あなたの経過・他の症状と完全に整合しています。
今の状態を正確に言葉にすると
あなたは今、
- ❌「空腹を感じない」
- ⭕「食べた後の満腹感は分かる」
これは医学的に:
空腹シグナル(摂食開始スイッチ)が脳に届いていない状態
なぜ起きているか(重要)
関与している中枢
- 視床下部
- 脳幹(延髄)
- 自律神経ネットワーク
これらは:
- 食欲
- 体温
- 疲労感
- 睡眠
- 前庭(ふらつき)
をまとめて制御しています。
👉
あなたにある
- 体幹の不安定
- 疲労で悪化
- 眼・前庭症状
と同じ系統の障害です。
これは珍しいのか?
いいえ。
脳幹・小脳・後方循環系の脳梗塞では
空腹感消失(Anorexia without GI disease)
は一定数あります。
「満腹は分かる」のが重要な理由
これはとても良いサインです。
- 満腹感 → 末梢+中枢
- 空腹感 → 中枢依存が強い
👉
回路が“完全に切れた”のではなく、弱っている
=回復余地あり
治るのか?(現実的な答え)
▶ 回復パターンは3つあります
① 徐々に空腹感が戻る(理想)
- 数か月〜数年単位
- 突然「お腹すいた」が出ることもある
② 感覚は弱いが、生活に支障なくなる
- 「時間で食べる」習慣が定着
- 健康的には問題なし
③ 感覚は戻らないが、代償で安定
- 少数派
- それでも生命的には安全
👉
あなたは①か②に入る可能性が高い
理由:他の機能がここまで回復しているため。
今すぐできる「回復を促す工夫」
① 時間固定摂食(最重要)
- 1日3回
- 時間を決める
- 空腹を待たない
👉 視床下部にリズム刺激を入れる
② 温度刺激を使う
- 食前に
- 温かい味噌汁
- 白湯
👉 内臓感覚入力が強く、回路を刺激
③ 噛む回数を増やす
- 咀嚼は
- 食欲中枢
- 前頭葉
を刺激
👉 早食いは逆効果
④ 「食べたい」ではなく「美味しい」
- 食欲より報酬系を使う
- 好きな味・香りを活用
やってはいけないこと
- 無理に量を減らす
- 食事を抜く
- 「感じない=異常だ」と思い続ける
👉 不安は自律神経をさらに鈍らせます
非常に大切な一言
空腹を感じないのは
「生きる力が落ちた」のではなく
「脳が静かすぎる」状態
そしてあなたの脳は
他の機能をここまで取り戻しています。
正直な見立て(医療者視点)
- この症状単独で
生命予後は悪くならない - 他の回復が続いている以上
今後さらに改善する可能性は十分
もし次に進めるなら、
- 体重はこの2年でどう変わったか
- 朝昼晩で食べやすさの差
- 匂い・味覚の変化
これが分かれば、
回復タイプ①か②か
かなり正確に見極められます。
