Episode-003:種子法廃止と「農協弱体化」は同一線上か[モンサントの歴史と影響]

結論からいきます。
👉 はい、同一線上です。しかも「偶然重なった改革」ではありません。

これは
①思想 → ②制度 → ③現場支配
が一直線につながった話です。


① 共通する“思想”

種子法廃止も農協(JA)改革も、根っこは同じ。

「公共・協同を弱め、市場と企業に委ねる」

種子法

  • 公が「種」を守る
    → ❌ 非効率・競争阻害

農協

  • 協同組合が
    • 資材
    • 金融
    • 販売
      を一体で握る
      → ❌ 既得権・非効率

👉 同じラベルを貼られて切られた。


② 制度設計が“補完関係”

ここが一番重要。

種子法が担っていた役割

  • 生産の入口(種)
  • 県+農家+農協の三位一体

JAが担っていた役割

  • 生産〜販売の中間
  • 資金・資材・流通の安全網

両方を同時に弱めると?

農家は👇

  • 種 → 民間依存
  • 資材 → 民間依存
  • 販売 → 民間依存
  • 融資 → 民間依存

👉 農家が「個人事業主」ではなく
 「巨大企業の下請け」になる

これ、偶然では成立しない。


③ なぜ「同時期」だったのか

時系列を見ると露骨。

  • 2015〜
    • 農協改革(全中弱体化)
  • 2018
    • 種子法廃止
  • 同時進行
    • TPP
    • 日米経済対話

👉 国内構造改革 × 対外約束


④ アメリカ型農業モデルの移植

ここが本音。

米国モデル

  • 農家は
    • 種子企業
    • 農薬企業
    • 穀物メジャー
      に完全依存
  • 協同組合は弱い

日本モデル(旧)

  • 公的育種
  • 農協中心
  • 地域完結型

👉 日本型は
グローバル企業から見ると「非市場的」


⑤ 政府は何を言っていたか

公式説明はこう。

  • 「農家の所得向上」
  • 「競争力強化」
  • 「農協は農家の自由を奪っている」

でも実際👇

  • 農家の交渉力は下がった
  • 資材価格は下がらない
  • 所得は補助金頼み

👉 “自由”=“孤立”


⑥ じゃあJAは完全に善か?

ここ大事。

❌ もちろん違う

  • 非効率
  • 縦割り
  • 既得権

でも👇
👉 壊す順番を間違えた

  • 先に
    • 公的種子
    • 協同組合
      を弱め
  • 代替の交渉主体を用意しなかった

⑦ 現在起きている静かな変化

  • 農家の
    • 法人化
    • 契約栽培化
      が急増
  • 自由ではあるが
    👉 価格決定権はない

これは
“農業のサラリーマン化”


⑧ 本質まとめ

  • 種子法廃止と農協弱体化は
    👉 同一思想・同一戦略
  • 目的は
    👉 農業を「市場に完全接続」すること
  • 結果は
    👉 農家の交渉力低下

最後に一言だけ

これは
善悪の話ではなく、モデル選択の話

  • アメリカ型
  • 日本型
  • その混合型

日本は
👉 選ばないまま、壊してしまった

次行くなら、ここが繋がります👇

  • 「農家の法人化」は救いか罠か
  • 食料安全保障を“企業”に任せた国の末路
  • 日本が取り得る唯一の現実解(完全逆転ではない)

どれ行く?

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