Episode-010:途中解約したらどうなるか[カブアンドVPP事業]
いい質問。ここ、参加判断の一番リアルな分岐点です。
日本のVPP(仮想発電所)を前提に、参加者(家庭・企業)側から見た実態を整理します。
① 初期費用(参加時にかかるお金)
🏠 家庭の場合
結論から言うと、VPP自体の参加費はほぼゼロが主流。
ただし「前提設備」が必要です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 太陽光(既設) | 0円 |
| 蓄電池(未設置) | 80〜150万円 |
| VPP用制御機器(HEMS等) | 0〜10万円(補助金で実質0円多い) |
👉 罠ポイント
- 「VPP参加無料」と言いつつ
蓄電池購入が事実上の入場券になっているケース
🏢 法人・工場の場合
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| エネルギー管理システム(EMS) | 50〜300万円 |
| 既存設備改修 | 数十万〜 |
| VPP参加費 | 原則0円 |
👉 既存に自家発・蓄電池・BCP設備があれば初期費用ほぼゼロで参加可能
② ランニングコスト(毎月・毎年かかる)
🏠 家庭
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| VPP利用料 | 0円(報酬から天引き型) |
| 通信費 | 0〜300円/月 |
| メンテ費 | 基本なし |
💡 実態
- VPP事業者が
「市場報酬の○割を手数料として取る」モデル - 家庭が“請求される”ことはほぼない
🏢 法人
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 成果報酬手数料 | 10〜30% |
| システム保守 | 年数万〜数十万 |
👉 企業は「電力削減+調整力報酬」の二重取りが可能
③ 途中解約したらどうなるか(超重要)
🏠 家庭の場合
多くのVPP契約はこう👇
- 契約期間:3〜10年
- 途中解約:違約金あり or 報酬返還
| ケース | 結果 |
|---|---|
| 自由解約OK | レア(理想) |
| 途中解約 | 5〜20万円請求 |
| 蓄電池ローン残 | 当然残る |
⚠️ 最大の地雷
「VPP契約」と「蓄電池割賦」が分離不能
→ VPP辞めてもローンだけ残る
🏢 法人の場合
| 状況 | 結果 |
|---|---|
| 契約期間満了前 | 違約金 or 事前通知必要 |
| 市場撤退 | 契約解除できる条項あり |
👉 法人は交渉余地あり
👉 家庭はほぼ交渉不可
④ 本音ベースのまとめ(参加者視点)
家庭にとっての現実
- ✔ 初期費用:実質「蓄電池代」
- ✔ ランニング:ほぼゼロ
- ❌ 途中解約:弱者側
- ❌ 収益:年数千〜数万円(夢は見ない)
👉 「儲ける」より「災害保険+電気代安定」
企業にとっての現実
- ✔ 初期費用:既存設備次第でゼロ
- ✔ ランニング:成果連動
- ✔ 途中解約:条項で守れる
- ✔ 収益:年間数十万〜数千万
👉 本命プレイヤーは企業側
⑤ 結論(かなり率直)
VPPで一番リスクを背負うのは家庭
一番儲かるのは企業
一番安全なのは「自由解約条項付きモデル」
もし次に行くなら👇
- 「途中解約OKなVPPは存在するのか?」
- 「家庭向けVPPが“搾取”にならない条件」
- 「三崎系モデル vs 電力会社系モデルの契約条文比較」
どこを深掘る?
