Episode-001:日本のEEZが世界6位になった理由[コバルトリッチクラスト]
日本の**排他的経済水域(EEZ)**が世界6位になった理由には、実はかなりドラマがあります。
単純に国土が広いからではなく、小さな離島を守り続けた歴史が大きく関係しています。
日本のEEZが世界6位になった理由
1. EEZとは何か
まずEEZとは
沿岸から200海里(約370km)までの海域で、資源利用の権利を持つ海域です。
これは
国連海洋法条約(UNCLOS)
によって定められました。
この制度では
- 漁業
- 海底資源
- 海洋エネルギー
などの権利がその国に与えられます。
2. 日本の国土は小さいのに海は巨大
日本の数字はこうです。
| 項目 | 規模 |
|---|---|
| 国土面積 | 約38万km² |
| EEZ | 約447万km² |
つまり
国土の約12倍の海
を持っています。
世界ランキング
1位 アメリカ合衆国
2位 フランス
3位 オーストラリア
4位 ロシア
5位 カナダ
6位 日本
日本は国土の割に異常にEEZが広い国です。
3. 理由は「小さな島」
EEZは
島があるだけで200海里が広がる
というルールです。
日本は太平洋に
- 南鳥島
- 沖ノ鳥島
- 小笠原諸島
などの孤立した島を持っています。
これが巨大な海域を生みました。
4. 最大の主役はこの島
特に重要なのが
南鳥島
です。
南鳥島の位置
東京から
約1900km東
太平洋のど真ん中。
島のサイズは
1.5 km²
しかありません。
それでもこの島のおかげで
約40万km²のEEZ
が生まれています。
5. 実はアメリカに取られそうだった
南鳥島には歴史的ドラマがあります。
19世紀、この島は
アメリカ合衆国
が領有を主張していました。
理由は
グアノ法(鳥のフン資源の島を取れる法律)
です。
しかし日本人の
古賀辰四郎
が島を開拓し、日本政府に編入を働きかけました。
結果
1898年に日本領に編入
されました。
もしこれがなければ
日本のEEZはかなり小さくなっていました。
6. もう一つの奇跡の島
もう一つ重要なのが
沖ノ鳥島
です。
これは
満潮時に岩が2つ出るだけ
というレベルの島です。
中国などは
「これは島ではなく岩」
と主張しています。
なぜなら
島と認められると
40万km²のEEZ
が日本に発生するからです。
7. 日本が必死に守っている理由
沖ノ鳥島は
- 波で沈みそう
- 台風が直撃
- 海面上昇
という問題があります。
そこで日本は
- コンクリート護岸
- 人工構造物
- 港湾設備
などで島を守っています。
理由は単純です。
この島が消えると
巨大EEZが消える可能性
があるからです。
8. なぜ今さらに注目されているのか
最近このEEZが再び注目されている理由は
海底資源です。
特に
- レアアース泥
- コバルトリッチクラスト
が
南鳥島周辺
で巨大量見つかっています。
まとめ
日本のEEZ世界6位は
実は
- 小さな離島
- 明治時代の開拓
- 領有権争い
- 現代の海洋法
という歴史の積み重ねで生まれました。
つまり
「島を守った結果、海の資源大国の可能性が生まれた」
という構造です。
もしよければですが、
この話にはさらに面白い続きがあります。
実は南鳥島には
「世界のレアアース勢力図を変える可能性」
と言われる資源があります。
なぜ中国がこの海域をかなり警戒しているのか
も含めて解説できます。

