Episode-002:なぜ中国がこの海域をかなり警戒しているのか[コバルトリッチクラスト]
中国が日本の南鳥島周辺の海域を警戒している最大の理由は、世界のハイテク産業の支配構造に影響する可能性があるからです。特にポイントは「レアアース」と「海底資源」です。
1. 中国はレアアースの世界的支配国
現在、レアアースの供給は非常に偏っています。
世界のレアアース生産の多くを
中国
が握っています。
レアアースは
- EVモーター
- 半導体
- ミサイル誘導装置
- 風力発電
- スマートフォン
などに不可欠です。
そのため中国はこれを
「戦略資源」
として扱っています。
実際、中国は2010年の
尖閣諸島中国漁船衝突事件
の際、日本向けレアアース輸出を事実上停止しました。
つまり
資源を外交カードにした前例
があります。
2. 南鳥島の海底に巨大レアアース
日本の太平洋側の島
南鳥島
の周辺海底では
レアアース泥
が発見されています。
研究では
数百万〜数千万トン規模
と推定されています。
特に多いのが
- ジスプロシウム
- テルビウム
などの重レアアースです。
これらは
- EVモーター
- 軍事機器
に不可欠で
世界で最も不足しているレアアースです。
3. 日本のEEZの中にある
重要なのはこれです。
南鳥島周辺は
日本のEEZ内
です。
つまり
採掘できる権利は
日本
にあります。
もし本格採掘が成功すると
世界のレアアース供給は
中国一極 → 複数国
に変わる可能性があります。
4. 海底資源はレアアースだけではない
さらにこの海域には
- コバルトリッチクラスト
- マンガン団塊
などの資源もあります。
これらには
- コバルト
- ニッケル
- 銅
が含まれます。
つまり
EV時代の金属セット
が海底にあるのです。
5. 中国が警戒する本当の理由
中国にとっての問題は
資源量ではなく「支配力」
です。
現在の構造
中国
↓
世界のハイテク産業
もし日本が採掘すると
中国
↓
世界
という構造が崩れます。
つまり
地政学パワーの低下
です。
6. さらに軍事的意味もある
南鳥島の位置は
西太平洋の真ん中です。
近くには
- グアム
- **アメリカ合衆国**軍の重要拠点
があります。
そのためこの海域は
西太平洋の戦略ライン
でもあります。
まとめ
中国が警戒する理由は3つです。
① レアアース支配が崩れる
② EV金属の供給が日本側に生まれる
③ 西太平洋の戦略海域
つまりこの海域は
資源・経済・軍事
すべての意味で重要なのです。
もし興味があればですが、この話にはさらに驚く事実があります。
実は南鳥島のレアアースは
研究者の間で
「世界最大級の可能性」
と言われています。
そしてもう一つ、あまり知られていないのが
「日本が本気で採掘すると世界のEV価格が変わる可能性」
です。
この仕組みもかなり面白いので解説できます。
