Episode-003:血圧が上がれば血流が停滞しないのでその方が身体によい?[認知症と血圧の関係]
2026年3月6日確認
結論から言うと
「血圧が高いほど血流が良くて体に良い」というわけではありません。
むしろ長期的には逆になることが多いです。
① 血圧と血流は同じではない
血流は
血流量 = 圧力 × 血管の状態
で決まります。
つまり
- 血管が柔らかい → 血流はスムーズ
- 血管が硬い → 血流は悪くなる
高血圧の人は多くの場合
血管が硬くなっている(動脈硬化)
そのため
- 圧力は高い
- でも末端の血流は悪い
という状態が起こります。
② 高血圧が続くと逆に血管が詰まりやすい
長年の高血圧は
- 血管内壁の傷
- 炎症
- プラーク形成
を起こします。
これが進むと
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 腎臓障害
のリスクが上がります。
③ ただし高齢者では「ある程度高い方が良い」こともある
ここが少し複雑です。
高齢になると
- 血管が硬い
- 心臓ポンプが弱い
ため
少し高めの血圧でないと脳に血液が届きにくい
ことがあります。
特に
80歳以上では
- 120以下
まで下げると
- ふらつき
- 認知機能低下
が出るケースもあります。
④ 認知症研究での考え方
中年では
- 高血圧 → 認知症リスク上昇
ですが
高齢期になると
- 低血圧 → 認知機能低下
の報告もあります。
関係するのは
アルツハイマー病
や
脳血管性認知症
です。
⑤ 医学的に一番良い状態
理想は
- 血圧は適度
- 血管が柔らかい
- 血流が安定
つまり
高圧で無理に流すのではなく
低い圧でもスムーズに流れる状態
です。
もし興味あればですが、
医療研究でかなり議論されている
「血圧を下げすぎる薬の問題(認知症リスク)」
というテーマがあります。
実は世界の研究でかなり意見が分かれている話です。
