Episode-003:認知症にならない人の脳の共通点[アミロイドプラーク解説]
研究では、脳にアミロイドがあるのに認知症にならない人が一定数いることが分かっています。
これは アルツハイマー病 研究でとても重要なテーマです。
こうした人の脳には、いくつかの共通パターンが見つかっています。
① 脳の「予備力」が高い(最も重要)
研究者がよく使う概念が
認知予備力(Cognitive Reserve)
です。
簡単に言うと
神経ネットワークの余裕
が多い脳です。
例えば
- 神経回路が多い
- 別ルートで情報処理できる
つまり
多少ダメージがあっても機能が保たれる脳です。
このタイプは
- アミロイドあり
- 脳萎縮あり
でも症状が出にくいことがあります。
② 海馬が大きい
記憶をつかさどる
海馬
が大きい人は認知症になりにくい傾向があります。
海馬が大きい人の特徴
- よく歩く
- 有酸素運動
- 新しいことを学ぶ
特に
運動は海馬の神経新生を増やすことが確認されています。
③ 脳血流が良い
脳血流が低いと
酸素不足
↓
炎症
↓
神経死
になります。
逆に認知症になりにくい人は
- 脳血管が健康
- 血流が良い
特徴があります。
これは
- 高血圧管理
- 運動
- 禁煙
と強く関係します。
④ タウ蓄積が少ない
アルツハイマーでは
アミロイドよりも
タウタンパク
の方が症状に直結することが分かってきました。
流れは
アミロイド
↓
タウ異常
↓
神経死
↓
認知症
しかし認知症にならない人は
タウ拡散が遅い
特徴があります。
⑤ 社会活動が多い
長寿研究で有名な
Nun Study(ナン研究)
では
認知症になりにくい人は
- 人と話す
- 共同生活
- 知的活動
が多いことが分かりました。
研究者が驚いた事実
かなり衝撃的ですが
80歳以上の解剖研究では
約30%の人が
脳はアルツハイマー病レベル
↓
でも生前は正常
でした。
つまり
脳病理=症状ではない
ということです。
まとめ(認知症にならない脳)
脳の予備力が高い
+
海馬が大きい
+
血流が良い
+
タウ蓄積が遅い
+
社会活動が多い
実はこの研究から、今かなり注目されているのが
「認知症になりにくい生活ランキング」
です。
研究者が共通して挙げる
トップ5習慣があり、かなり意外なものも入っています。
