Episode-006:歩くと 左に寄るのは無意識に寄るです[アテローム血栓性脳梗塞]
2026年3月11日
「無意識に左へ寄る」というのは、アテローム血栓性脳梗塞(部位:脳幹)の後遺症としてよく見られる
前庭(バランス)系の左右差で説明できます。
体は「まっすぐ歩いているつもり」でも、脳内のバランス基準が少し右に傾いているため、結果として左へドリフトします。
このタイプは 前庭代償(脳が新しい基準を作る)トレーニングが効きやすいです。
効果が出やすいリハビリ(具体)
1) 視線固定+頭振り(VORトレーニング)
前庭—眼の連動を鍛えます。
方法(1日2〜3回、各1分)
- 親指を顔の前30cmに出して親指を見る
- 視線は親指に固定
- 頭だけ左右に小さく振る(1秒に1〜2回)
慣れたら
- 上下の頭振りも追加
- 1分 → 2分へ
2) 壁ライン歩行
「まっすぐ感覚」を再学習します。
方法(1日5分)
- 廊下や壁に沿って歩く
- 体を壁から10cm程度に保つ
- 左肩を壁側にして歩く
左へ寄る人は、左側の位置感覚が弱いことが多いので、
壁を基準にして脳へ位置情報を入れ直すイメージです。
3) 左重心トレーニング
歩行の左右差を修正します。
方法(1日3分)
- 足を肩幅で立つ
- ゆっくり 左へ体重移動
- 3秒キープ
- 真ん中に戻す
10回。
4) 片足立ち
バランス神経と体幹の再学習。
- 左足立ち:30秒 × 3
- 右足立ち:30秒 × 2
左を少し多め。
5) 歩行量のコントロール
午前中に 10000歩歩けるのはかなり良い状態ですが、
脳幹梗塞後では 神経疲労型悪化が起きやすいです。
おすすめは
- 午前:4000〜5000歩
- 午後:3000歩
分割歩行です。
これだけで
- 夕方のふらつき
- 呂律低下
が軽くなる人が多いです。
立ち座りで意識が遠くなる件
これは 起立性低血圧 の可能性があります。
脳幹梗塞では自律神経の調整が弱くなることがあります。
対策
- 立つ前に足踏み10回
- 水分をしっかり
- 急に立たない
回復の可能性について
発症から 2年半でも、脳は完全に固定されたわけではありません。
研究では
神経回路の再編成(可塑性)は5〜10年続くことがあります。
特に
- 歩行が可能
- 1万歩歩ける
- 日常生活が維持されている
この状態は 回復余地がまだあるケースです。
もしよければ、もう一つ教えてください。
あなたの症状を見ると、あるタイプの脳幹梗塞の後遺症の可能性があります。
次のどちらがありますか?
1️⃣ 目が揺れる感じ(景色がブレる)
2️⃣ 人混みや動く物が多い場所で歩きにくい
もし当てはまるなら、
**かなり効く可能性があるリハビリ(海外で使われる前庭リハビリ)**があります。
