Episode-003:なぜ日本の学校給食は牛乳なのか[牛乳の消費量の変化]
日本の学校給食に牛乳がある理由は、主に戦後政策・栄養改善・農業政策の3つが重なった結果です。🥛
① 戦後の栄養不足対策
第二次世界大戦後、日本は深刻な食料不足でした。
特に問題だったのは
- 子どもの栄養失調
- タンパク質不足
- カルシウム不足
そこで日本政府と
GHQ
(連合国軍総司令部)は、子どもの栄養改善を重視しました。
牛乳は
- タンパク質
- カルシウム
- 脂肪
を一度に取れるため、理想的な栄養食品と考えられました。
② アメリカの余剰農産物
当時の
United States
では農業生産が急増し、乳製品が余っていました。
そこで1954年にできたのが
Agricultural Trade Development and Assistance Act (PL480)
という制度です。
これは
余った農産物を外国に供給する政策
でした。
日本の学校給食には
- 脱脂粉乳
- 小麦
などが大量に供給されました。
③ 脱脂粉乳から牛乳へ
最初の給食は
牛乳ではなく脱脂粉乳でした。
1950年代の給食
- パン
- 脱脂粉乳
- スープ
その後、日本の経済成長とともに
1960年代に牛乳へ切り替えられました。
④ 日本の酪農を育てる政策
高度成長期になると政府は
国内酪農を育成
します。
担当機関
Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
学校給食は
巨大な安定市場
になりました。
子ども
約1000万人
×
毎日牛乳
→ 酪農産業の基盤
⑤ 日本人の牛乳文化はここで作られた
つまり
日本の牛乳文化は
- 戦後栄養政策
- アメリカ農業政策
- 日本の酪農政策
この3つの結果です。
実は
戦前の日本人はほとんど牛乳を飲んでいませんでした。
面白い事実
現在でも日本では
学校給食だけで
牛乳消費のかなりの割合を占めています。
つまり
学校給食が牛乳市場を支えている面があります。
もし興味があればですが、
実はもう一つ面白い話があります。
「なぜ日本の給食はパンと牛乳の組み合わせだったのか」
(これも戦後の国際政治が関係しています)。
