Episode-005:マクガバンレポートとの関係[牛乳の消費量の変化]
日本の学校給食(パン+牛乳)と、いわゆるマクガバン・レポートは直接の原因ではありませんが、
食事内容の考え方には強い影響を与えました。
マクガバンレポートとは
1977年に
George McGovern
率いる米国上院の委員会が出した報告書
正式名称
Dietary Goals for the United States
内容は簡単に言うと
「アメリカ人は脂肪を減らし、炭水化物を増やすべき」
というものです。
レポートの主張
当時アメリカでは
- 心臓病
- 肥満
が急増していました。
そこで提案された食事方針
減らす
- 肉
- バター
- 動物性脂肪
増やす
- 穀物
- 野菜
- 炭水化物
世界の食事政策に影響
このレポートは
- 学校給食
- 栄養ガイドライン
に大きな影響を与えました。
後の
US Dietary Guidelines
の原型になります。
日本への影響
日本の給食はすでに
パン+牛乳+副菜
という形でしたが、
マクガバンレポートの影響で
- 脂肪を減らす
- 穀物中心
という方向はむしろ正当化されました。
つまり
日本の給食は
結果的に
マクガバン型の食事に近かったのです。
面白い逆転現象
実はこの頃、世界の栄養学者は
日本食は理想的な食事
と評価していました。
理由
- 魚が多い
- 野菜が多い
- 脂肪が少ない
そのため
United States では
日本型食事を参考にしよう
という流れもありました。
しかし後に大論争
このレポートは後に
栄養学史上最大の論争
を生みます。
理由
- 脂肪悪玉説は正しかったのか
- 炭水化物増加が肥満を招いたのでは
という議論です。
もし興味があればですが、
この話はさらに深くて
「なぜ1970年代に突然“脂肪悪玉説”が世界を支配したのか」
(実は政治・農業・科学が絡むかなり複雑な話)があります。
