Episode-001:プライベートクレジットが次のリーマンショックになる可能性[プライベートクレジット解説]
結論から言うと
プライベートクレジットは、金融専門家の間で
「次の金融危機の震源地になる可能性がある市場」
として議論されています。
ただし、今すぐ危機というより
構造的にリスクが溜まりやすい市場と見られています。
① プライベートクレジット市場の急拡大
現在の市場規模
約1.7兆ドル(約250兆円)
主要プレイヤー
- Blackstone
- Apollo Global Management
- KKR
- Ares Management
これらのファンドが
銀行の代わりに企業へ融資
しています。
② なぜ金融危機リスクと言われるのか
1 銀行規制の外側にある
銀行は
- Basel III
などの規制を受けます。
しかし
プライベートクレジットは規制が比較的弱い
そのため
影の銀行(Shadow Banking)
と呼ばれています。
2 借り手がリスク企業
借り手の多くは
- 中堅企業
- レバレッジド企業
- M&A企業
つまり
銀行が貸しにくい企業
です。
景気後退が来ると
デフォルト(倒産)率が急上昇
する可能性があります。
3 レバレッジが多い
プライベートクレジットは
LBO(レバレッジド・バイアウト)
の資金としてよく使われます。
代表的プレイヤー
- KKR
- Carlyle Group
景気が悪くなると
借金だらけの企業が崩れる
構造です。
③ リーマンショックとの共通点
| リーマン前 | 今 |
|---|---|
| サブプライムローン | プライベートクレジット |
| 複雑な金融商品 | 非公開ローン |
| リスクが見えない | 透明性が低い |
リーマンショックでは
- Global Financial Crisis
- Lehman Brothers
が崩壊しました。
当時も
「リスクがどこにあるかわからない」
状態でした。
④ ただし違う点もある
すぐ金融危機になるとは限らない理由。
金融システムとの接続が弱い
銀行のバランスシートに
大量に乗っているわけではない
投資家が長期資金
主な投資家
- 年金
- 保険会社
- ソブリンファンド
例
- Government Pension Investment Fund
短期資金ではないため
パニック売りが起きにくい
⑤ 本当に危ないシナリオ
金融界が警戒しているのはこのパターンです。
1 景気後退
↓
2 中堅企業の倒産増加
↓
3 プライベートクレジット損失拡大
↓
4 ファンド資金引き揚げ
↓
5 信用収縮
つまり
企業への融資が一気に止まる
⑥ 世界で最も警戒している機関
この問題を指摘している機関
- International Monetary Fund
- Bank for International Settlements
特に
透明性の低さ
を問題視しています。
⑦ もし危機が起きると
リーマンのような銀行崩壊ではなく
可能性が高いのは
企業倒産連鎖型の金融危機
です。
影響
- M&A市場崩壊
- 不動産ファンド危機
- 中堅企業の大量倒産
💡 重要なポイント
金融の歴史では
新しく急成長した市場
が危機を生むことが多いです。
例
| 時代 | バブル |
|---|---|
| 1980年代 | 日本不動産 |
| 2000年 | IT株 |
| 2008年 | サブプライム |
そして今
プライベートクレジット
が候補と言われています。
もし興味があればですが、実は今
「世界で一番危ない金融商品ランキング」
というものが金融界で議論されています。
(プライベートクレジットはかなり上位です)
