Episode-000:日本の石油の歴史[日本の石油の歴史]
2026年3月19日
日本の石油の歴史は、古代の自然湧出 → 近代の国産油田 → 戦争と石油争奪 → 輸入依存国家という流れで発展してきました。重要なポイントを時代ごとに整理します。
① 古代〜江戸時代:自然に湧く「燃える水」
日本では古くから石油が知られていました。
- 新潟や秋田では地面から黒い油が湧き出る
- 「燃える水」「臭水」と呼ばれた
特に
新潟県
秋田県
では灯りや薬として使われていました。
江戸時代には
「くみ取り式油田」があり、桶で石油を採っていました。
② 明治時代:日本の石油産業が誕生
近代化とともに石油需要が急増します。
代表的な油田
- 尼瀬油田(新潟)
- 東山油田(新潟)
- 黒川油田(秋田)
この時代に
日本初の石油会社
- 日本石油(1888年)
が誕生します。
これが現在の ENEOSホールディングス の源流です。
明治末には日本は世界有数の産油国でした。
③ 戦前:石油不足が国家問題に
1930年代になると問題が起きます。
日本の石油需要
→ 急増(軍艦・飛行機)
しかし
日本の産油量
→ 世界の 1%以下
そこで日本は海外石油を求めます。
重要な地域
- インドネシア(当時オランダ領東インド)
- ボルネオ島
石油確保は
**太平洋戦争**の大きな原因の一つでした。
④ 戦後:完全な輸入国家へ
戦後、日本の油田は急速に衰退。
1960年代には
国産石油
→ ほぼ消滅
日本は
石油の 99%以上を輸入
する国になります。
主な輸入先
- サウジアラビア
- アラブ首長国連邦
- カタール
そして石油の生命線が
ホルムズ海峡
になりました。
⑤ 1970年代:石油ショック
世界を揺るがした
- 第一次オイルショック(1973)
- 第二次オイルショック(1979)
日本では
- トイレットペーパー買い占め
- ガソリン制限
などの社会パニックが起きました。
この事件で日本は
- 省エネ
- 原子力
- LNG
を急速に進めました。
⑥ 現在:世界最大級の石油輸入国
現在の日本は
- 石油輸入量
→ 世界トップクラス
精製能力も高く
日本の石油企業
- ENEOS
- 出光興産
- コスモエネルギーホールディングス
はアジアでも巨大企業です。
⑦ 実は日本にはまだ油田がある
完全にゼロではありません。
現在も少量生産している場所
- 新潟油田
- 秋田油田
しかし量は
世界の 0.01%以下
です。
まとめ(超重要ポイント)
日本の石油史はこの流れです。
- 古代:自然に湧く石油
- 明治:国産油田で産油国
- 戦前:石油不足 → 南方進出
- 戦後:輸入国家
- 現在:中東依存
つまり日本は
「石油を持たない工業大国」
という特殊な国です。
希望があれば次に、かなり面白いテーマの
「実は日本は“世界第3位の石油埋蔵国かもしれない”と言われる理由(メタンハイドレート)」
も解説できます。
これはエネルギー史でかなり重要な話です。

