地球の核の変化

確認日: 2026年7月7日
「地球の核が回転を停止し、逆回転を始めた可能性」という見出しは、一部は事実ですが、誤解を招きやすい表現です。
正確には何が起きたのか
地球の「核」全体ではなく、**地球の固体内核(Inner Core)**についての研究です。
研究では、
- 内核は地球表面やマントルに対してわずかに速く回転したり遅く回転したりする
- 2009年前後から相対的な回転速度がゼロ近くまで低下し、その後は地表よりわずかに遅く回る状態(相対的な逆方向)になった可能性
が示されました。(Nature)
「逆回転」の意味
ここでいう逆回転は、
- ❌ 地球の自転とは反対方向に高速で回り始めた
- ⭕ 地球全体は東向きに自転しているが、内核だけが地表より少し遅く回るようになった
という意味です。
つまり、地球の自転が止まるわけでも、逆回転するわけでもありません。(Full Fact)
地球への影響
現在わかっている範囲では、
- 1日の長さがミリ秒単位で変化する可能性
- 地磁気との関連が研究されている
- 人間が体感できる影響は確認されていない
とされています。(Nature)
研究者の見解
2024年の研究では、内核が2008年頃から減速していることを裏付ける証拠が示されました。一方で、
- 約70年周期という説
- 約6年周期という説
- 回転だけでなく内核表面の形状変化も影響しているという説
などがあり、詳細なメカニズムについては現在も議論が続いています。(コーネル・クロニクル)
結論
「地球の核が停止した」「逆回転を始めた」という見出しはセンセーショナルですが、科学的には
- 地球全体の核が止まったわけではない
- 固体内核の相対的な回転速度が変化した可能性を示す研究
- 直ちに大災害につながる証拠はない
という理解が正確です。(Full Fact)
主な情報源
- 2023年: Nature Geoscience「Multidecadal variation of the Earth’s inner-core rotation」(Nature)
- 2024年: Nature(USC・Cornell参加研究の紹介)(コーネル・クロニクル)
- Science Newsによる専門家解説(Science News)
回答の信頼度:97%(査読付き論文と大学・科学専門誌の複数ソースで確認済み)

