ホルムズ海峡進捗2026/07/15

ホルムズ海峡情勢アップデート(2026年7月15日 6:04 JST時点)
基準日時:2026年7月15日午前6時(JST)/対象情報:主に7月13〜14日に報じられた内容
🔴 軍事情勢(要冷戦崩壊)
米国とイランが再び攻撃の応酬を続け、6月17日締結の米イラン間の暫定合意(MOU)は事実上崩壊したとみられます。7月13日夜(米東部時間)、米中央軍(CENTCOM)は3夜連続でイランへの攻撃を実施したと発表。7月14日にはCENTCOMが「ホルムズ海峡での商船攻撃能力を弱体化させるため」としてさらなる追加攻撃を開始したと発表しています。
米軍の攻撃はイラン南西部のアバダン(中東最古の製油所所在地)やマハシャハル港などを標的にしたとイラン国営通信が報じています。一方イラン側も反撃しており、IRGC(革命防衛隊)はオマーン領海内でUAE籍タンカー2隻(al-Bahiyaとmombasa)をミサイルで攻撃したと発表、インド人乗組員1名が死亡したほか、クウェート、バーレーン、ヨルダンへの報復攻撃も実施しました。
トランプ大統領の対応(要注目・方針転換):前日発表していた通航料20%の課金方針を撤回し、代わりに湾岸諸国との「貿易・投資協定」に置き換えると表明。イラン側が「先に発砲した」として攻撃継続を正当化しています。
🚢 海峡通航状況(※情報源間で数値に相違あり — 要注意)
複数ソースを突き合わせると、通航量の「実数」については情報源によって大きく異なります:
- Lloyd’s List Intelligenceによれば、米国主導のルート(オマーン沿岸「Southern Highway」)を10,000重量トン超の船舶がAISを稼働させたまま通過した記録は7月7日以降ゼロ
- Kplerのデータでは7月10〜12日の週間で確認済み通航が前週比約52%減少、船舶は「防御的な航路」(イラン側・ダーク航行)にシフト
- 一方Windward社のデータでは7月12日に11隻(インバウンド5・アウトバウンド6)が通航したと記録
- 米エネルギー省はCNBCに対し、7月12日(日)だけで850万バレル以上が米軍支援下で通過したと発表(※米側発表は他ソースより楽観的な数値)
特記事案:キプロス籍コンテナ船GFS Galaxyが「無許可ルート」通航中にIRGCに攻撃され機関室火災で航行不能に。乗組員1名行方不明。イランはこれを受け海峡の「無期限閉鎖」を宣言したが、米中央軍はこれに反論し、同ウィンドウ内で11回の通航が確認されたことと矛盾すると指摘しています。
💰 原油市場
7月13日(月)、Brent原油は前日比9.59%急騰し1バレル83.30ドルで引け、これは6年以上ぶりの1日の上昇率でした。7月14日(火)にはBrentがさらに2%上昇し85ドル、WTIも2.3%上昇し80ドルとなっています。
🇯🇵 日本関連(Kazzさんの関心領域)
- 日本経済新聞(7月13日):日本関連の原油タンカーは13日までに全てホルムズ海峡を通過済み。8月初旬までに国内製油所へ到着見込み。ENEOS HD、出光興産、コスモエネルギーHDの3社が手配。ただしイランが再封鎖を宣言するなど、調達正常化は依然不透明。
- ナフサに関しては直近(7/13-15)の一次報道は今回の検索では確認できませんでしたが、6月時点の分析(JBpress、SMBC日興証券・宮前氏)ではグローバルな石油不足の深刻化は7〜8月に集中する見通しであり、日本の石油備蓄は8月にも枯渇しかねないとの試算が出ていました。今回の再エスカレーションはこのシナリオを現実化させるリスク要因です。
信頼度評価
| 項目 | 信頼度 |
|---|---|
| 米イラン戦闘再開・MOU実質崩壊 | 90%(複数の一次報道機関=CNN・Al Jazeera・CNBC・Fox Newsが一致) |
| 米軍の3夜連続攻撃 | 90%(CENTCOM公式発表+複数メディア確認) |
| UAEタンカー2隻攻撃・死者1名 | 85%(UAE国防省発表をCNN引用、複数ソース一致) |
| 通航量の具体的な減少率・隻数 | 50-60%(情報源間で数値が大きく乖離。Kpler/Lloyd’s List/Windward/米エネルギー省で評価が食い違う) |
| GFS Galaxy攻撃とイランの「無期限閉鎖」宣言 | 70%(Windward社報告のみで、他の大手メディアでの独立確認は今回未検索) |
| 日本タンカー全船通過(日経) | 85%(日経は信頼性高いが有料記事のため詳細未確認、他ソースでの裏取り未実施) |
| 8月中旬の停戦期限・ナフサ枯渇シナリオ | 推測含む — 6月時点の分析ベースであり、7月15日時点の最新裏付けは今回未確認 |
総合信頼度:75%(軍事エスカレーションの事実自体は高確度で確認できましたが、通航量の定量データは情報源間の乖離が大きく、また日本のナフサ在庫状況について7月中旬時点の一次情報は今回の検索で捕捉できていません)
わからない点・追加確認が必要な事項:
- GFS Galaxy攻撃・海峡閉鎖宣言の大手メディア(Reuters/AP等)による独立確認
- 直近(7/13-15)のナフサ国内価格・エチレン稼働率の最新数値
- NATO首脳会議での海峡安保議題の進展状況(7/5時点情報のみ確認、直近の動きは未確認)
必要であれば、上記いずれかを深掘りして再検索します。

