Episode-004:森林は本当に人間が全部切ったのか?[モアイ像の謎]
🌴 森林は本当に人間が全部切ったのか?
舞台はイースター島。
かつてはヤシ林が広がっていたとされますが、現在はほぼ無樹木の景観です。
結論は――
「人間だけ」が原因とは言い切れない。複合要因が有力です。
■ 従来の有力説(エコサイド仮説)
環境史研究者の
ジャレド・ダイアモンドは著書
文明崩壊で、
モアイ建設のための過剰伐採 → 森林消滅 → 食料危機 → 社会崩壊
というモデルを提示しました。
実際に花粉分析では、
かつて大型ヤシ(絶滅種)が存在したことが確認されています。
■ 近年の修正説
その後の研究で、より複雑な像が見えてきました。
① ポリネシアネズミの影響
入植者が持ち込んだネズミがヤシの種子を大量に食べ、
森林の再生を阻害した可能性。
② 気候変動
小氷期にあたる乾燥化の影響も指摘されています。
③ 農業適応の成功
石を敷き詰める「ロックガーデン農法」で生産性を維持していた痕跡もあり、
「完全崩壊」像は誇張との見方もあります。
■ 「崩壊」は本当に内戦だったのか?
かつてはカニバリズムや大規模内戦が強調されましたが、
現在は外部要因――
- 1722年のヨーロッパ人接触
- 19世紀の奴隷狩り
- 疫病
これらの影響が決定的だったと考える研究者も多い。
■ まとめ
森林消失は、
- 人間の伐採
- ネズミ
- 気候変動
- 再生不能な孤立環境
これらが重なった結果と見るのが現在の主流です。
「人類の愚かさの象徴」という単純な物語よりも、
脆弱な生態系に複数の圧力がかかった複合崩壊モデルの方が現実に近い。
もし掘るなら:
- モアイは本当に森林伐採と直接関係したのか?
- 崩壊モデルは現代の気候問題の警告なのか?
- それとも“誇張された文明崩壊物語”なのか?
どこまでいきますか? 🌴🗿
