Episode-004:なぜ日本の給食はパンと牛乳の組み合わせだったのか[牛乳の消費量の変化]
日本の学校給食が**「パン+牛乳」**になった理由は、主に
戦後の食料事情・アメリカの農業政策・日本の栄養政策が重なったためです。🍞🥛
① 戦後の深刻な食料不足
第二次世界大戦後、日本では食料が極端に不足していました。
そこで占領政策を行っていた
GHQ
は、日本の子どもの栄養状態を改善するため学校給食の再開を推進しました。
当時問題だったのは
- タンパク質不足
- カルシウム不足
- カロリー不足
この3つでした。
② アメリカの余剰農産物を使った
当時の
United States
では農業生産が急増し、
- 小麦
- 乳製品
が大量に余っていました。
そこで1954年に作られたのが
Agricultural Trade Development and Assistance Act (PL480)
という法律です。
これは
余った農産物を海外に供給する制度
でした。
日本の学校給食には
- 小麦粉
- 脱脂粉乳
が大量に供給されました。
③ 米は当時足りなかった
意外ですが、戦後しばらくは
米が不足していました。
一方、小麦はアメリカから大量に入る。
そのため給食では
米ではなくパン
が使われました。
④ 牛乳は栄養効率が高い
牛乳は
- タンパク質
- カルシウム
- 脂肪
を一度に摂れるため、
子どもの栄養改善に非常に効率的でした。
最初は牛乳ではなく
脱脂粉乳
でしたが、1960年代に生乳へ変わりました。
⑤ 日本の酪農を育てる狙い
高度経済成長期になると
Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
が国内酪農を育成します。
学校給食は
毎日必ず消費される巨大市場
になりました。
結果としてできたメニュー
1950〜60年代の典型的給食
- パン
- 牛乳(最初は脱脂粉乳)
- シチューやスープ
この形が長く定着しました。
実は面白い事実
現在の日本では
米の給食もかなり増えています。
1970年代以降、米が余り始めたため
Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries
が「米飯給食」を推進しました。
もし興味があればですが、
実はもう一つ興味深いテーマがあります。
「なぜ日本では牛乳は余るのにバターは不足するのか」
(これは日本の酪農システムの特殊構造が原因です)。
