Episode-002:もし中東が止まったら日本は何日持つのか[石油備蓄の概要]
中東からの石油が完全に止まった場合、日本がどれくらい持つかは状況によって3段階で変わります。
① 何も対策をしない場合
(通常の消費のまま)
日本の石油備蓄
- 国家備蓄:約90日
- 民間備蓄:約70日
- 産油国共同備蓄:約60日
合計
約220〜230日
つまり
約7か月です。
ただしこれは理論値で、実際には途中で節約や輸入変更が行われます。
② 省エネ・輸入変更を行う場合
日本は中東以外からも輸入できます。
主な代替先
- アメリカ合衆国
- オーストラリア
- カナダ
- ブラジル
さらに
- 発電を石油 → LNG・石炭へ
- 自動車燃料節約
- 企業の節電
を行うと
約1年近く持つ可能性があります。
③ 世界危機レベル(ホルムズ海峡封鎖)
最も危険なのはここです。
日本の石油輸入の
約8〜9割がここを通過
その chokepoint が
ホルムズ海峡
です。
もし封鎖された場合
- 日本
- 韓国
- 中国
のエネルギーが一気に不安定になります。
実は日本は「石油より強い」
意外ですが、日本の弱点は石油ではありません。
石油
→ 半年以上持つ
しかし
天然ガス(LNG)
は
2〜3週間程度
と言われています。
主な輸入国
- オーストラリア
- カタール
- マレーシア
LNGは貯蔵が難しく
石油のような巨大備蓄ができません。
まとめ
中東停止の場合
| 状況 | 持つ期間 |
|---|---|
| 通常消費 | 約7か月 |
| 節約+代替輸入 | 約10〜12か月 |
| ホルムズ封鎖+世界危機 | 数か月〜半年 |
実は専門家が本当に恐れているのは
**「石油よりもっと危険なシナリオ」**です。
それは
日本のエネルギーの生命線が通る海
です。
つまり
日本のタンカー航路が止まるケースです。
もしよければ、地政学でよく語られる
「日本のエネルギー生命線ルート(世界で最も危険な航路)」
を地図でわかりやすく解説できます。かなり面白いテーマです。
