Episode-002:副作用について詳しく知りたいですか?[抗癌剤の種類と特徴]
※2026年2月28日現在
抗癌剤の副作用について、仕組み・頻度・対処法まで整理します。
■ なぜ副作用が起こるのか?
多くの抗癌剤は「分裂の速い細胞」を攻撃します。
がん細胞だけでなく、正常でも分裂が活発な細胞も影響を受けます。
影響を受けやすい部位:
- 毛根
- 消化管粘膜
- 骨髄(血液を作る)
- 皮膚
- 生殖細胞
■ 主な副作用と仕組み
① 骨髄抑制(最重要)
血液を作る機能が低下します。
- 白血球減少 → 感染症リスク
- 赤血球減少 → だるさ・息切れ
- 血小板減少 → 出血しやすい
特に白血球(好中球)が大きく減ると危険です。
② 吐き気・嘔吐
脳の嘔吐中枢が刺激されます。
特に強いのは白金製剤(例:シスプラチン)。
現在は制吐薬が非常に進歩しており、
昔ほど苦しむケースは減っています。
③ 脱毛
毛母細胞が攻撃されます。
分裂が速いので影響を受けやすい。
多くは治療終了後に再び生えてきます。
④ 口内炎・下痢
消化管粘膜の細胞が傷つくため。
例:5-FUで起こりやすい。
⑤ 末梢神経障害
手足のしびれ。
例:パクリタキセル。
長期に残ることがあり注意が必要です。
⑥ 免疫系の副作用(新しいタイプ)
免疫チェックポイント阻害薬
例:ニボルマブ
免疫が過剰に働き、
- 甲状腺炎
- 間質性肺炎
- 大腸炎
- 1型糖尿病
など“自己免疫疾患”のような副作用が起こることがあります。
■ 副作用の出方は人によって違う
影響する要因:
- 年齢
- 体力
- 肝臓・腎臓機能
- 栄養状態
- 投与量
- 薬の組み合わせ
同じ治療でも個人差が非常に大きいのが特徴です。
■ 副作用は必ず出る?
いいえ。
- 軽度で済む人
- ほぼ出ない人
- 強く出る人
さまざまです。
現在は
- 予防的な制吐薬
- 白血球を増やす薬
- 量の調整
- 投与間隔の調整
などでコントロール可能なケースが多いです。
■ 重要な視点(特に50代以降)
治療の目的によって考え方は変わります。
- 根治を目指す場合 → 副作用をある程度受け入れる
- 延命・緩和目的 → QOL重視で調整
「どこまで治療するか」は医学だけでなく人生観の問題でもあります。
もしよければ次に進みますか?
- 一番つらい副作用ランキング
- 副作用で亡くなることはあるのか?
- 副作用を減らす具体策
- 抗癌剤をやらない選択肢
どの方向を深掘りしますか?
