「核のゴミ」をバッテリーに変える?

情報を整理してお伝えします。確度はソースごとに異なるので、まとめた上で明記します。

「核のゴミ」をバッテリーに変える技術は複数存在する

これは単一の技術ではなく、少なくとも3つの異なるアプローチが研究・開発されています。

① ダイヤモンド電池(炭素14ベータボルタ電池)— 最も進んでいる

原子炉の減速材である黒鉛が放射線を受けて放射性炭素14に変化する。これをダイヤモンド構造に封入し、崩壊時に出る電子を電力に変える仕組みです。炭素14は原子力発電所で原子炉の減速材に使われる黒鉛ブロックから生成され、英国だけでも10万トンの黒鉛廃棄物が存在する。

  • 英ブリストル大学発のスタートアップ「Arkenlight」、米スタートアップ「NDB」が開発を主導
  • UKAEAは炭素14が45.4kgあればダイヤモンド電池が数百万個作れると試算しており、回収に成功すれば原材料はほぼ無尽蔵に入手可能
  • 用途としては人工衛星や放射性廃棄物貯蔵施設、ペースメーカーなどが想定されている
  • ただしWIRED記事(2020年)時点では実用化にはまだ数年かかる見通しとされ、Arkenlightは欧州宇宙機関向けに衛星搭載用の試作品開発を受注している段階

中国のBetavolt社も2024年7月に類似技術を使った「BV100」という民生用ベータボルタ電池を発表しています(こちらは別ソース、確度は中程度)。

② シンチレータ結晶バッテリー — より新しい・初期段階

2026年2月19日付のGizmodo記事(元は2025年3月の記事の再掲)によると、米オハイオ州立大学の研究チームが異なるアプローチを発表しています。放射線を吸収して発光するシンチレータ結晶を使い、その光エネルギーで充電する方式で、試作品ではセシウム137で288ナノワット、コバルト60で1.5マイクロワットの電力を確認した。研究リーダーのRaymond Cao氏は将来的にマイクロワットからワット級への大型化が可能だとし、燃料プールなど核廃棄物関連施設での直接利用を想定している。

ただしこれはナノワット〜マイクロワット級で、小型センサー駆動程度の規模です。


重要な注意点(推測・不確実な部分)

  • 「2024年までに商業化」という目標(2021年時点のAxion Zone記事)は実際には実現していない、もしくは大幅に遅延していると見られます(私の知識ベースでは2026年6月時点での商業化完了は確認できていません)。これは推測です。最新の商業化状況は別途検索が必要です。
  • 中国Betavolt社の「BV100」については、複数の独立ソースでの技術的検証情報が手元になく、確度は低めです。

信頼度

  • 技術原理・仕組みの説明:90%(複数の独立ソース=WIRED、ナゾロジー、fabcross、trendswatcherで一致)
  • 現在(2026年6月)の商業化進捗:40%(直接検索していないため)

商業化の最新状況(2026年時点でArkenlight/NDBが製品化に至ったか等)を確認したい場合は、追加で検索します。必要であればお知らせください。

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