「核のゴミ」をバッテリーに変える?

日付確認:2026年6月25日
はい、研究開発は実際に進んでいます。ただし、「核のゴミをスマホ用バッテリーに変える」というイメージではなく、放射性廃棄物から超長寿命の微小電源を作る技術です。
何が開発されているのか?
英国のUK Atomic Energy AuthorityとUniversity of Bristolは、原子炉の廃棄物に含まれる**炭素14(C-14)**を利用した「ダイヤモンド電池」を2024年に発表しました。(GOV.UK)
仕組みは、
- 原子炉の廃棄物から炭素14を回収
- 人工ダイヤモンド内に封入
- 炭素14の放射線(ベータ線)を電気に変換
というものです。(GOV.UK)
メリット
- 数千年レベルで発電可能
- 交換が困難な場所で使える
- 核廃棄物の一部を有効利用できる
- ダイヤモンドが放射線を封じ込めるため比較的安全な設計(GOV.UK)
何に使われる?
有望視されているのは
- ペースメーカー
- 人工内耳
- 宇宙探査機
- 人工衛星
- 海底センサー
- 原子力施設の監視装置
などです。(ブリストル大学)
EVやスマホには使える?
現状ではほぼ無理です。
理由は、
- 発電量が非常に小さい(マイクロワット~ミリワット級)
- 長寿命だが高出力ではない
ためです。研究者自身も主な用途を「低消費電力機器」と説明しています。(IOM3)
「核のゴミ問題」は解決する?
部分的には役立つが、解決策にはならないというのが現状です。
原発から出る高レベル放射性廃棄物の量は膨大で、電池に利用できるのはその一部です。しかし、
- 廃棄物の有効利用
- 長寿命電源の供給
という点では大きな価値があります。(Popular Mechanics)
現状(2026年時点)
- 原理実証は成功
- 試作品は存在
- 実用化は特殊用途から始まる見込み
- 一般向けスマホやEVへの搭載は見通しなし
という段階です。(GOV.UK)
回答の信頼度:92%
主な情報源:
- 英国政府(UKAEA)発表 (GOV.UK)
- University of Bristol公式発表 (ブリストル大学)
- UKAEA技術解説 (UKAEA Fusion Energy)
これとは別に、日本でも「高レベル放射性廃棄物から有用元素(レアメタル等)を回収する技術」の研究が進んでいます。興味があれば最新状況も調べて説明できます。

