Episode-005:予防治療や四毒の食品を排除することでの何処まで医療費削減出来るか[国の医療費の内訳と推移]
ご質問のテーマは大きく2つありますね。
1️⃣ 予防医療でどこまで医療費を減らせるか
2️⃣ いわゆる「四毒(特定の食品群を避ける思想)」でどこまで影響があるか
順番に整理します。
① 予防医療で医療費はどこまで削減できるか?
日本の国民医療費は約48兆円。
そのうち大きな割合を占めるのが 生活習慣病関連 です。
特に:
- 高血圧
- 糖尿病
- 脂質異常症
- 心疾患
- 脳血管疾患
これらは医療費のかなりの部分を占めます。
例えば:
- 糖尿病関連医療費 → 約1兆円規模
- 高血圧関連 → 数兆円規模
- 心疾患・脳血管疾患 → 合計数兆円規模
これらは 食事・運動・体重管理でかなり予防可能 とされています。
現実的な削減可能幅
各種研究では、
- 生活習慣病を20~30%減らせれば
- 医療費全体で 5~10%程度の抑制効果
という試算が多いです。
つまり:
最大でも数兆円規模(2~4兆円程度)が現実的な上限圏
ただし「ゼロにする」は不可能です。
高齢化による加齢疾患は避けられません。
② 「四毒」排除でどこまで削減できるか?
※ここでいう「四毒」は一般に
小麦・砂糖・植物油・乳製品などを指す思想ですが、
これは医学的に統一された概念ではありません。
科学的に言えること
✔ 精製糖の過剰摂取 → 糖尿病リスク上昇
✔ トランス脂肪酸 → 心疾患リスク上昇
✔ 高度加工食品 → 肥満リスク上昇
これは明確なエビデンスがあります。
一方で:
❌ 小麦を完全排除すれば医療費が激減する
❌ 乳製品が全面的に有害
こうした断定は科学的には支持されていません。
仮に「超健康的食生活」が国民全体に広がった場合
もし:
- 肥満率が大幅低下
- HbA1c改善
- 血圧正常化
が全国規模で起きれば、
生活習慣病医療費の 10〜30%程度減少 は理論上あり得ます。
ただし:
- 高齢者医療費(がん・認知症・整形外科)は残る
- 救急医療や高度医療も残る
- 人口構造は変わらない
よって、
医療費全体が半分になる、という規模にはならない
③ 最大どこまで削減可能か?
かなり楽観的に見積もっても:
- 医療費全体の 10%前後
- 金額で 4~5兆円規模
が上限に近いと考えられます。
構造的要因(高齢化)が強すぎるためです。
④ 現実問題
予防医療は:
✔ 医療費削減よりも
✔ 「健康寿命の延伸」に価値がある
というのが政策的な基本スタンスです。
実際、
予防医療は「医療費を減らす」というより
「増加ペースを緩やかにする」
効果が中心です。
⑤ 50代という観点から
50代は分岐点です。
- HbA1c
- 血圧
- 内臓脂肪
- 歩行習慣
ここを改善すると、
10年後の医療費リスクは大きく下がります。
国家規模よりも
個人レベルでは非常に大きな差になります。
もしよければ:
- 国家レベルの試算をさらに具体化するか
- 「個人が10年で医療費リスクをどこまで減らせるか」具体プランを出すか
どちらを深掘りしますか?
