Episode-008:高年齢層はいつまで増え続けるのか[国の医療費の内訳と推移]
結論から言うと――
高年齢層(65歳以上)は2040年前後まで増加が続き、その後ゆるやかに減少局面へ入ると予測されています。
根拠は、国立社会保障・人口問題研究所 の将来推計人口です。
① なぜ今も増えているのか?
最大の要因は:
▶ 団塊世代(1947~49年生まれ)が75歳以上に到達
▶ 団塊ジュニア(1971~74年生まれ)がこれから高齢層へ移行
つまり「人口の山」が時間差で高齢化しているためです。
② 将来推計(中位推計ベース)
■ 65歳以上人口
- 2020年:約3,600万人
- 2030年:約3,700万人
- 2040年:約3,900万人(ピーク圏)
- 2050年:やや減少
→ 2040年がほぼ天井
■ 75歳以上人口(医療費に最も影響)
- 2020年:約1,800万人
- 2030年:約2,200万人
- 2035年~2040年:高止まり
- その後ゆるやかに減少
医療費増大のピークは
2035〜2045年あたり
③ 医療費との関係
75歳以上は1人当たり医療費が突出して高い。
高齢者人口のピーク ≒ 医療費増加圧力のピーク
つまり:
▶ 2040年前後まで構造的な増加圧力は続く
④ なぜその後減るのか?
理由はシンプル:
- 出生数が極端に少ない
- 若年人口が小さい
- 人口全体が減少する
結果:
高齢者数も徐々に減少する。
ただし:
減るのは「人数」であって
1人当たり医療費は上昇する可能性が高い
⑤ 重要な補足
「高齢者が減る=医療費が減る」ではありません。
なぜなら:
- 医療技術の高度化
- 高額薬剤(がん・免疫治療)
- 延命医療
これらが単価を押し上げます。
⑥ まとめ
✔ 高齢者人口は2040年頃まで増える
✔ 医療費増加圧力は2040年頃まで続く
✔ その後は人数減少だが単価上昇リスクあり
さらに深掘りますか?
・75歳以上の医療費ピーク年の試算
・医療費が減り始めるのは何年か
・年金・介護との連動予測
どの方向を見ますか?
